デューイは視線を床に落とし、「でもっ…」と抗議の声を上げる。
「もし…もし、父さんがいなくなったら。僕にはこの国を守っていけなくなる」
「…大丈夫だ。デューイ、お前ならやっていける」
「無理だよっ…!」
今にも泣き出してしまいそうな、デューイの顔。
そんなデューイを、オレは慰めることができない。
…この状況は、オレが作り出したものだから。
それでも、黙っていれずに口を開きかけた瞬間。
―――――バアァァン!!
凄まじい音を立て、扉が開いた。
部屋にいた誰もが、その扉の奥に映る姿に目を遣った。
「……エル」
ポツリと、オレは瞬きをしながら呟く。
何でエルがここに…肩に担いでるのって、リオ?
「ちょっと!何やってんのあんた!」
「あん?何って部屋に入ったんだよ」
「入ったって言わない!蹴破ったんでしょ!」
「一緒だろうるせぇな…あ、いた」
エルの琥珀色の瞳が、オレを捉えた。


