ゆっくりと、目を開ける。
ぼんやりとした視界に、薄暗い天井か映った。
「………ッ、」
冷たい床に横たわっていた身体を起こすと、右肩に激痛が走った。
…そういえば、撃たれたんだっけか。
もう、全てがどうでもよくなっていた。
何故、俺は生きているのかとさえ思う。
冴えない頭で辺りを見渡すと、ここが牢屋だということだけは分かった。
「…捕まったのか、俺」
ポツリと呟いた言葉は、大きすぎるくらいに聞こえた。
これからどうなるのかなんて、考えなくても分かる。
だから盗賊だとバレた瞬間、終わったと思ったんだ。
…結局、アスティには謝れなかった。
どうせなら、自分で別れを告げて、終わりたかったのに。
「許されるわけねぇか…盗賊と、王子だし」
「―――――そんなこと、ないと思うよ」
突然の声に、弾けるように顔を上げた。
…まさかと、思った。


