「なるほどって、ひどいなエル。そんなにオレ、出来損ないかな」
「違ぇよ。お前が背負ってんのは、それかって話だ」
「…え?」
きょとんとした顔をするアスティに、今度は俺がため息をついた。
「お前が見せる悲しみの原因は、それなんだな」
その言葉を聞いた瞬間、アスティは目を見開いて固まった。
まさか言い当てられると思ってなかったのか、開いた口も塞がらないようだった。
「この俺が、気付かないとでも思ったのか?」
わざと、ニヤリと笑ってみせる。
するとアスティは、困ったように笑い返してきた。
「…すごいな、エル」
「当たり前だろ。お前は俺を何だと思ってんだよ」
「……偉そうな子供?」
「あん!?お前のが俺より一個年下だろ!」
そこから暫くは、無駄な言い合いが続いた。
その間もアスティは、少しだけ悲しそうに笑っていたけど。
「…強いんだな、お前は」
夜空を眺める俺の横顔を、アスティが見たのが分かる。
俺は振り返らず、そのまま続けた。


