翌日の放課後。

私は提出物の締め切りに追われていた。

『もぉ〜こうゆうことならしとけばよかったぁ〜!』

外は生憎の雨…

教室には私一人だった。


ガラッ

誰かが教室のドアを開ける音がした。

私は振り向く。

「道上かぁ……。」

入って来たのは砂田君だった。

『忘れ物?』

「うん…携帯忘れたから取りに戻ってきた。」

『そうなんだ。』

砂田君とまともに喋るのは初めて。

「道上はまだ帰らね−の?」

『うん〜提出物出してから帰る…。』

「そっか。」

『うん…』

「……ぢゃ、ぢゃあ、またな!」

そう言って、教室から出て行った。



砂田君は女子からモテる…

顔立ちも綺麗だし、優しいし。

舞が好きになったのも分かる気がする。

でも、私はちょっと苦手。
理由とか…特に無いんだけどね。