楽々荘の住人十色

嫌いじゃない。

出来ることなら。
早苗さんに愛されたい。

この行為は、寂しさの埋め合わせにしかすぎないから。

都合よく振り回されてるのは、早苗さんに嫌われる事を怖がってるから。

彼氏でもないくせに、身体だけが繋がっているもどかしさに溺れてしまいそうだ。


甘く噛まれた場所がジワりと熱い。

首の赤い印は彼女が俺に唯一残した痕跡。