「けど、結婚はしたくない?」

少し寂しそうな顔をする。

慌てて首を大きく横に振る。


「そういうわけじゃない!好きだし、嬉しい。ただ、信じられない」


顔が熱くなるのがわかる。

きっと耳まで真っ赤だ。


「これでも……?」

そう声がした直後、目の前が暗くなった。


頬には、柔らかい感覚。

「ふぇ?」

「なんつー声出してんだよ」


先生が私から離れて、呆れた顔で笑ってる。

「今、ほっぺにちゅー、した?」