君の隣。


この声は叶汰の声ではなく、
女の人の声だった。


誰?間違えたかな?!



『あの、こんにちは。
叶汰様の秘書です。』


「は、はい。」


『叶汰様は風邪で、
声が出ない状態でして・・・。』


「こ、声が出ない?!」


『はい。』


「大丈夫なんですか?」


『はい。
会いに来い。と
おっしゃっています。』


「...声が出なくても
俺様は変わらないかぁ。」


『ふふっ。』


「あぁっ!
叶汰には言わないでください!」


『大丈夫です。言いません。』


「今から向かいますって
伝えてもらっていいですか?」


『かしこまりました。
...気をつけて来い。とのことです。』


「はい。
では・・・。」


『では、失礼致します。』



・・・なんか、
緊張した。


のど飴買っていってあげよう。