「そうだよな。 ごめんな…困らせて。」 「こっちこそ ごめんね。」 「いいよ。 小原にはまだ 大きいことだもんな。」 泣きそうになった。 もしかしたら 離れてしまうかもしれない。 時間はそんなに ないのかもしれない。 私は長谷川君が ポッケットに突っ込んでる手に ゆっくり手を伸ばした。 長谷川君の手を出して 手を繋いだ。 「先のことはまだわかんないけど、 今の時間は、 長谷川君と一緒にいたい。」 長谷川君は 私の手を 強く握り返した。