かけ算も
暗算でやってるみたい…。


やっぱり
あの噂本当だったんだ。



「うわ、すげぇ。
さすが学年トップ!!」

「すげー!!」



周りからは
多くの視線が注がれている。


長谷川君はまた
ダルそうに席に戻ってくる。



「学年トップなの?」


「…まぁ、ね…。」


「あの問題、
自分で解いたんだよね?」


「…他に誰が解くんだよ。」


「うーん、
ロボット…かな?」


「アホか…。」



この時間でわかったことは、
数学の基礎中の基礎の問題。


あと
長谷川君と私は、
頭も何もかも
真逆だということ。