君の隣。



「長谷川君は何味にするの?」


「コーヒー。」


「えぇ…コーヒー?
苦いのに?」


「苦いからいいんだよ。」


「えー、何それ。」


「子供にはわかんねーよ。」


「子供じゃないもん。」


「いじけんなって。」


ほっぺを
つつかれる。


長谷川君は大人だもんね。
それに比べて私なんてさ…。



「後でちょっと頂戴ね。」


「あぁ。」


まだまだ子供だけど
長谷川君に近づきたい
って思うから
ちょっと食べてみようかな…。



私はまだまだ
長谷川君につりあえてない。


もっと、
長谷川君に
つりあえる人になりたい。