~帰り~


「緑?
ちゃんと手繋ぐんだよ?」

「?!
えっ、無理無理!」


「大丈夫♪
ファイトー★」


サトちゃんは
ニコニコしながら帰っていった。

正直、
手を繋ぐなんて
考えてもいなかった。


「おい、帰るぞ。」


「!! うん!」


肩を軽く叩かれて
ビックリする。

ずっと考えてた。


手って
どうやったら
繋げるんだろう。


自然とかなぁ....?



「今日どこ行きたい?」

「えー、
うーん…。
アイス食べたい。」


「よし、
じゃあ行こう。」



私たちは
歩き始める。


長谷川君は
私のペースに
あわせて歩いてくれる。


優しいなー。



こういう
さりげないこと
好きだな。