「泣くなよ。」 「だって、苦しかったんだよ…」 長谷川君は長い腕を伸ばして 私を包み込んだ。 腕の中は、 あったかいというより 熱かった。 「キャプテンに絶対その顔 見せんじゃねえよ?」 「…へ?どうして?」 「俺だけのものだから。」 そういって、 私の頭をポンポンと叩いた。