命の花

 なりたての神なのでその辺はまだ不案内だった。

 とにかく言われたとおりにしようと思って夕食後。

 ずらっと並んだ風精たちに見上げるように微笑みかけられながら戸惑った。

『今のところ読み書き計算、歴史と世界観は上出来じゃ。実技も呪語も明瞭。優秀な方だ。選ばれた者は幸運じゃ』

 ところは御山(みやま)の天辺で、ひとり、パートナーを選ぶ。

 それで仕事の打ち合わせができる。