命の花

 ロージリールは不思議そうに頭を傾げ、目をきょときょとさせた。

 思い当たることがあるのか、そっと自分の名を呟く。

 本当の名を。

「ろ、ずまりィ……? ……あれっ」

「……聞いてませんよ」

「なあんにも聞いてないない」

「……うそつけ」

「わあん、ローズが怒るゥ」