上天意様に一日休暇をイグニス共々いただき、花の精ルシフィンダと高原に出たロージリール。

 それは良いのだが、出かける前が大変だった。

「よォ、ローズ、せいぜい骨休めしてこいよ」

「いまのとこ危険なのは隣の御山くらいだから。ね、ローズ」

「へいへい、呼び名は気に食わねえが、ようは下見してこいっていうのか?」