命の花

 二人の儀式は見事に失敗した。
 
 互いを認め合い、心を合わせて築く世界は、ここにはなかった。

 正午、イグニスは苦悩していた。

 自分はまたあのときのように、彼を死地に向かわせ、苦しめるのではないか、と悩んでいた最中。