俺は嫌な予想をたてながら、声のする方にどんどん足を進めていく
すると、2人の人影が目にはいった
………ほらな、俺の予想通り。
階段の隅っこで乱れた洋服で必死に抱き合ってる2人
しかも、向こうはその行為に夢中で俺になんかちっとも気づかない
……塾の非常階段でヤるなんてすげぇな
他人がヤるところなんて普段見ない俺は、完璧に見入っちまっていた
………実際、他人のヤってるところ見るのなんて悪趣味だよな
腹も減ったし、もう帰ろう
そう思って方向転換したとき、男の声が耳に入る
「未来可愛い。もっと声出せよ。」
は……?今、"未来"って言った???
「龍……ッ誰か来るって、んんッ///」
「こないこない。」
俺は柱の影から、向こうにばれないように目を凝らす
