年下君の甘い誘惑






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「おい、雅人!俺好きなやつできた!」




一緒の塾に通ってる友達の隼人が、嬉しそうに言ってきた




「ふーん。だれ?」




実際のとこ、隼人の好きなやつなんて興味ないが一応あいづちを打っておく




「塾が一緒の山岸未来だよ!一個上のさ!」





山岸未来?誰だそれ?
俺はあいづちを打つのさえ面倒くさくなり隼人の言葉を無視する




「お前聞いてねぇじゃん!」




「いやいや、聞いてる。」




そのとき




「あ、雅人!あの子!」




隼人が席をガタッと立ち、一人の女の子をさす




俺も無意識にその女に視線をうつすと、そこには金髪の頭がよく目立つ女が立っていた




…………………は?あれ?




顔は確かに可愛いが、ギャルメイクだから元の顔なんか分からないし




痩せてるけど身長は小さいし、髪なんか金髪でグルグルに巻いてて、絶対チャラそう




「お前…趣味悪いな。」



「は?うるせぇ。未来ちゃん可愛いんだからな。」



「いや、俺は清楚が好みだから。」



「はぁ?お前清楚好きなの?」






隣でワーワー騒いでる隼人を無視して俺は終わってない宿題をやり始める





山岸未来なんて最初は全く興味がなかった
だからこそ、まさかこの俺が好きになるなんて思ってもいなかった






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