龍のところに戻ったら、こんな辛い思いはしないんだろうな
きっと、不安な気持ちもなく幸せに付き合える
だけど
「龍がそう言ってくれて凄く嬉しいよ。だけど、ごめん。」
もし戻っても、それは龍の優しさに甘えてるだけ
そんな中途半端な気持ちで、龍のところに戻るなんて出来ない
「お前には、やっぱり彼氏しかいないってことか。」
そうだよ
あたしには雅人しかいない
雅人以外なんて考えられないもん
「龍、本当にありがとう。沢山迷惑かけてごめんね。でも、もう迷ったりしないから心配しないで。」
あたしの言葉に、龍は悲しそうに微笑む
「なんかお別れみたいだな。」
「お別れじゃなくて、始まりだよ。友達としての。」
「友達?」
「改めて、友達になってください。」
あたしが手を差し出すと、龍はフッと笑いながらしっかりと握りしめた
