実家が小さくて、自分の部屋がなかったからかな。
小さい頃から、一人暮らしってものに憧れていた。








想像するのは魔法の部屋。



お母さんに怒られず、誰からも干渉されず、自分のしたいがままに生活ができる。
自由と夢、全てが詰まった魔法の部屋。


どんなに小さくて、どんなに汚い部屋でも、そこは私だけのお城となるのだ。
















しかし、私の想像していた生活は、やはり想像にしか過ぎなかった。

魔法の部屋なんて存在するわけがなかった。