嬉しい時も辛いときもずっと一緒だったあのオーボエ。 「碧衣、見ろよ、1番星。」 見上げたらキラリと光る星が1粒、空に輝いていた。 「ホントだ…。」 手をのばしたら届きそう。 「あのオーボエ、いいよな。」 「はぁ!?」 「碧衣の全部を知ってそうだ。少なくとも俺よりずっと、碧衣のこと知ってる。 なんか悔しいよな-。」 バカだね、陽向。 楽器に嫉妬?笑える。