「碧衣。」 「ひ、なた?」 「うん。外、出ない?」 うちに帰ってきてすぐ、陽向が私を訪ねてきた。 疲れた身体をどうにか動かして、陽向と近くの公園に来た。 夕方なのに、ジトっとした空気が肌にまとわりつく。