「お届け物です。」

笑顔で言う彼を見ると
冬だというのに
雨でグッショリ濡れていた。

「凄い濡れてる。

風邪引いちゃう」


良香は回れ右をして
パタパタと足音をさせ

タオルを持って来ると
周弥に差し出した。


「どうぞ」