そういえば、数学が出来るようになったのって、先輩のおかげだったよなぁ。

ノートの上に、雫が落ちた。

もぉ、、、、無理だ、、、。

「先生、ちょっと、、、保健室、行ってきます!!」

「あ!松葉っ!!」

我慢できなくて、泣き顔見せたくなくて、教室を飛び出した。

後ろから、真苗が追いかけてくるのが分かった。

「実優、、、待って!!」

真苗は走るのが速く、あとちょっとのところで追いつかれてしまった。

「本当はね、聞きたくない。でもさ、実優がそんなに悲しいなら、嫌でも聞くよ!」

私はうつむいた。

「親友だけど、あたしは実優の全部を分かる訳じゃないの!」

真苗は、私の肩を掴む。

「言ってくれなきゃ!分からないんだよっ!!」