でも、、、睨んだだけで、そんなに怖がらなくても良いじゃない。

ちょっと凹みながらも、先輩に言い続けた。

「どういう事ですか?浮気だなんて。勘違いしているのなら、言ってくれればいいじゃないですか!気付いてたでしょ!?確信犯じゃない!!」

本当は、先輩にその女と別れて、自分とやり直して欲しいと思っていたのかもしれない。

コレが、私のトラウマに大きく関わっている。

先輩は、反省したと思いきや大きくため息をつき言った。

「うぜぇな、、、。もういいよ。お前、いらねぇわ」

――砕け散ったように感じた。

ガラス細工が砕け散ったように、自分自身がバラバラになった気がした。

先輩の言う言葉が、からっぽになった心を通り過ぎていく。

気付けば、目の前には先輩はいなくて自分が落としたお弁当が足下にあるだけ。

中身はきっと、グチャグチャだろうな、、、、。

私は拾い上げて、教室に戻った。