いつもと違う、ちょっと低くなった声に驚きつつも、

「だぁから、彼氏だって勘違いした男が、本命とキスしてておかしいかっつてんの」

余裕をこきながら話す態度。

私は、こんな最低な男を好きになっていたのですか?

「よくも騙しましたね」

「騙されたのは、実優だろ?」

ちょっと待ってよ、、、。

、、、、、私がいけないの?

「あたしが悪いって言いたい訳?」

初めてタメ口を使ったからか、ちょっと驚いていた。

“私”から“あたし”に変わってるし。

「ちょっと、アンタ二重人格?最悪ね」

女が口を出してくる。

「今貴女は関係ないですよね?話に入らないでください。あと、八つ当たりされたくないんだったらね?」

ちょっとガンつけすぎたか、「な、、何よ」と、ちょっとびびらせてしまった。

相手が悪いんだし、いいの!