いきなりの大声だったから、驚いて顔を上げた。

真っ赤で、クシャクシャな親友の顔。

こんな顔、見たことがない。

「だからさ、、、、一人で抱え込まないでよ」

一気に悲しそうになる顔。

自分が、こんな顔をさせてしまったことを後悔する。

隠してても、もっと悲しませるだけだ。

私は大きくため息をついた。

「だまされたの」

「え、、、、、?」

「罫先輩に、だまされてたの」

「どういう事、、?」

いきなり話し始めるから、頭がついて行っていない気がした。

でも、、、いいの。

うる覚えで、いい。