「おっ!シチューじゃん」

俺好きなんだよねえとか言いながら、勝手に鍋を温め始める晴輝。


晴輝もまだ制服で、腕まくりしてる。


こんなとこ学校の女子に見られたら…
考えただけでもゾッとするよ…



「ねえっ、これ食べたら帰るんだよね?」


帰って欲しいという願いも込めて聞いてみた。


「いや、お前の母さん帰ってくるまでいる。っていうかいなきゃなんねえから」

じゃあ23:00まで!?
2人きりなの!?


「あっ、でもそんな遅くまでだと晴輝が家帰るの大変でしょ?だからっ」



ハァーッと大きなため息をついて、晴輝がこっちを見た。


「手紙ちゃんと読んだ?家、隣なんだけど」



「え゛」


もう一度手紙を読み返してみる。
確かに“お隣の息子さん”って書いてある…


じゃあ、学校でも家でもお隣さんなのー?!!