俺の意識は、そこで途絶えた。
気付いたとき、全て終わっていた。
大会は、俺の不戦勝で芦野の優勝。
顧問や部活仲間には、逃げ出した卑怯者として冷たい目で見られた。
それ以来俺は、人を信じることをやめた。
一時期は、かつてから親友だった宮川という奴さえも距離を置いた。
こうして、璃依に再会する前の最悪な俺は出来上がったわけだった。
芦野は、あの大会のすぐあと引っ越してしまったという。
だから俺は、芦野のことはすっかり忘れていた。
だが、去年。
芦野は突然ここに転校してきた。
璃依に興味を持っていたのは、気が付いていた。
だから俺は、芦野には目を光らせていた。
しかし、昨日。
俺がいないことを知ったらしい芦野は、璃依に接触した。
そうして、今に至る。

