慎重に、尋ねる。
「気になってんだろ。」
確かに、芦野くんと葵の関係を知りたい。
一体二人に何があったのか、聞きたい。
でもそれで、葵が傷ついた顔をするのは見たくない。
「心配すんな。あんなことを思い出すだけで傷心するような軟弱者じゃねェよ」
くっ、と自嘲気味に笑う葵は熱があっても、決して揺らがない自信と強さにあふれていて。
気が付いたら私は真っ直ぐ葵を見つめて、教えてと言っていた。
「…わかった。」
ゆっくりと話しだす葵。
私はそれを邪魔しないよう、聞きながら葵の手当てを開始した。
「――…俺が初めてあいつと会ったのは、中3ん時だった。」

