俺様彼氏と空手彼女2






葵のその言葉に、さらに熱く顔が沸騰する。




うぅ、頭で目玉焼きが焼けそう…。




「葵、綺訛先生来たらどうするの…っ?」




「来ねぇよ。」




「そんなの…っ」




「奈波がさっき言ってただろ。俺たち一時間したら戻ってくるからって。“たち”ってことは、綺訛もしばらく来ねぇよ」




そう言うと、まったくあの野郎は…と小さくぼやく。



「でも、やっぱりこの体勢は…っ」




「何、恥ずかしいの?」




くっ、嘲笑を含んだ笑みを零し、更に腕に力を込める。




「う、うるさいバカ…。」



「あぁ、バカだよ俺は。バカみたいに、一人のバカ女が好きでしゃあねぇんだからな」




「な…っ!?」




「お、耳まで真っ赤になったな。」




「! 病人はっ大人しく寝てろっ!!」




「はいはい、わかったよ」



私がそう怒鳴ると、顔に苦笑を浮かべおとなしく離れた。



ほっとするやら、あのぬくもりが離れたことが淋しいやら。



結局どっちなんだか。



ふ、とかすかに自嘲する。



こんなヤツでも、好きなんだから仕方がない、か。