俺様彼氏と空手彼女2





「なん、だったんだろう…。」



「こういうことだろ」





ふわっ…。




そんな効果音が聞こえてきそうな程、後ろから柔らかく二本の腕で包まれた。




「え…っ、葵?」





「ホントにあいつ、教師のくせにいい性格してるよな」




「あいつって、奈波先生?」




「そう、奈波。」





葵が、かすれた声を漏らすたび、熱い吐息が私の耳元をくすぐった。




服越しに伝わる葵の体温も、すごく熱くて。



たぶん、ひどい熱があるんだと思う。




そんな体で葵は、来てくれたんだ…。





バカな私のために、助けに来てくれたんだ…。





「…ごめんね、葵。」




「ん?」




「こんな体なのに、私のこと助けに来てくれて。」




「大したことねーよ。約束だしな」




ぎゅっ、葵の腕に少し力が入り、さらに私の体をきつく抱擁する。




それが、たまらなく恥ずかしくて。



離してもらおうと、ついつい可愛くないことを言ってしまう。




「葵、辛いでしょ?寝てなきゃ…。」




「…もう少し、このまま。こうしてる方が落ち着く」




「…っ」