俺様彼氏と空手彼女2





「えぇっ、森崎くん、病み上がりなのに無理したんでしょう。今ベットの用意しますから、その椅子に座っててください」




と、綺訛先生は柔らかそうなソファーを指差し、自分はせっせとシーツを整えはじめた。



奈波先生は、よっこらしょと呟いて葵を椅子へと座らせる。




「じじいか…。」




「うるせぇぞ。お前が重いのが悪いんだよ。感謝する気持ちはねぇのかおまえには」




「…あんたが勝手にしたことだろ」




「かっわいくねぇガキだな、おい」




「かわいいだなんて思われたかねぇよ」




ふん、と鼻で笑う葵に、奈波先生は言い返す言葉に困ったらしく、眉間にシワを寄せて睨み付けた。





その光景が、なんだか可笑しくて。



私は、急にこみあげてきた笑いたい衝動を堪えることができなかった。




「ふふっ…」 




「ん、牧瀬。何笑ってるんだよ」




「だって、二人して子供みたいなんですもん」




私がそう言うと、奈波先生と葵は微妙そうに顔を見合わせていた。