俺様彼氏と空手彼女2





ムッとした様子の奈波先生は、ちっと舌打ちして葵を睨み付けた。




「先生、そんなこと言わないで助けてください…っ」



「わかってる」




でもどうやら冗談だったらしく、葵の腕を自分の肩に回してぐっと担ぎあげた。



「おい、意識は戻ったんだろ。ちゃんと自分の足で歩け」




「うるせ…、柄にもねぇことすんじゃねぇよ…」




はぁ、と苦し気に息を吐きだして、それでも辛口を言う葵。




その様子に、少し安堵した。




あれなら、大丈夫そう…。


いつもの葵だ。





「で。その、明らかに喧嘩しましたよ的な怪我については、今度みっちり聞いてやるから覚悟しとけよ」





「…倒れた時に、ぶつけたんだよ」




「嘘つけ。」




けっ、と奈波先生は不快そうに眉を寄せ、保健室へと足を進めた。











「…あら、どうしたんですか一体!」




保健室に着いたとき、保健室の先生は予想外の訪問者にかなり驚いた様子だった。




「綺訛(キナマ)センセ、こいつ熱あるわ。寝かせてやって」




と、奈波先生は簡単に状況を説明する。