俺様彼氏と空手彼女2





「葵」





「…ん?」





「苦しい」





「…お、悪い。」





する、っと腕を解かれ、ほんの少し葵から離れる。




「あれ、葵?」





離れて初めて、葵の様子に気が付いた。





「…あ?どうした…?」





葵は、平気そうにしていたけどいつもと様子が違った。




「…んだよ、何かあったか?」





「もしかして、あお…」





「…っ」






そこまで言ったとき、グラリと葵の身体が揺れた。




「っ!?」




そのまま前屈みになる葵の身体。





咄嗟に腕を広げ、身体を受けとめようとするのだが、全く力の入ってない葵は予想以上に重く。



私もろとも、倒れこんでしまった。





「ったー…」





痛みに顔をしかめるが、すぐに我に返り一応受けとめたつもりの葵を見る。




葵は、私の身体の上でぐったりとして身動きをしなかった。



荒い吐息が、私の耳まで届く。




「ちょ…っ!?葵!しっかりしてよ、ねぇ!」




必死に身体を揺するが、ぴくりとも動かない。





…どうしよう…。