俺様彼氏と空手彼女2





「もう、玲菜ってば…。」



しかしながら、玲菜のおかげで少し落ち着き始めた私。



大好きな唐揚げに手を伸ばし、口に運んだときだった。





「やぁ、こんにちは。楽しそうだね、二人とも」





ゴフッ!!




な、なんで!?





予想外の声に、私は咀嚼しようとしていた唐揚げを喉へと詰まらせた。




慌ててお茶を流し込むと、唐揚げはどうにか喉を滑り落ちていった。




ふぅ、と息を吐き出し、そっと声の主を見る。





「大丈夫?牧瀬さん」





心配そうに私を覗き込むのは、やっぱり芦屋くんだった。




「芦屋くん!どうしてここに!?」





「だから僕は…。いや、もういいよ芦屋で」





ふぅ、と少し肩を落とす芦屋くん。





「それより、大丈夫?お弁当、詰まらせたでしょ」





「あ、ううん!全然平気!!」





「それならよかった」




にっこりと、その優しい顔に柔らかい微笑みを浮かべる芦屋くん。





よく考えれば、唐揚げを丸呑みしてたんだけど…。




大丈夫、だよね…?