俺様彼氏と空手彼女2





「ふぅん。生徒会長だしね、忙しいよね」




おなかへったー、と玲菜は持ってきたお弁当を私の机の上におく。



「それで、森崎くんがいないから寂しくてそんな顔してるわけ?」



「違うよ。別に、葵は関係ないし…」



「嘘おっしゃい」



ぱくり、と唐揚げを口に運ぶ玲菜。



「あんたの考えなんてお見通しよ。どうせ、さっきの後輩が気になってるんでしょ」



「な、なんで知ってるの!?」



予想外の言葉に、思わず立ち上がる。




「いいから座って。つか、あんな大きな声で森崎くん呼んでたら誰だって気付くわよ」



「そ、そうだよね…」




なるほど、と納得し、ゆっくりと椅子に腰を降ろす。



「まぁ、璃依が心配になるのもわかるよ?可愛いもんね、あのこ。」



確かに、すごく可愛かった。


きっと、モテモテなんだろうな…。




「瑞代千春、だっけ?すごくもてるらしいよ」



「やっぱり…。」



「でも、あたしは璃依の方が可愛いと思うけど」














……はぁあ!!?