「え、いや…」
「いいから。約束は守るからいいよ」
これ以上話してたら、甘えてしまいそうだ。
ホントは一緒にいたいって、言ってしまいそうになる。
「だから、大丈夫!」
ニッコリ笑って、私は逃げるように自分の席へ行く。
「おい璃依!?」
そんな葵の声が聞こえたけど、ちょうど先生が入ってきたため追い掛けては来なかった。
これで、いいよね?
私は、葵の邪魔だけはしたくないから。
先生の授業は、全く耳に入って来なかった。
気付いたらお昼で。
私は、玲菜の声でようやく我に返った。
「あんた、なんか死んでるよ」
死んでるって、失礼な…。
どういう表現よ。
「ちょっと玲菜ーっ!?」
「森崎くんと、何かあった?」
「う…」
文句を言おうとした私を、有無を言わさぬ迫力で黙らせる玲菜。
てか、どうして玲菜にはわかるんだろう…。
「あんたがそんな顔するときは森崎くん絡みだからね。森崎くんは?」
「生徒会ーっ」

