「ふーん… 女なのか………」 田端の言葉は 完全無視して 璃久は 海の水平線を見つめた。 ----プルル プルル 誰かのケータイが鳴った。 一瞬にして 緊迫した空気がはりつめた。 どうやら 田端のケータイが鳴ったようだ。 「………もしもし?」 田端の声も急に低くなる。