同時に
銃声も聞こえる。



─攻撃班か。




「…まだか」






少ししてから

灰色の煙の中から
人影が見えた。





───女を抱えている。









「…急げーー!!」








女は
予定どおり、処理班の車に
乗せられた。


女を担いできた生田も
後ろの席に座る。



───予定どおりだ。






「よし、出発だ」






清水の合図に
車が出発した。