「あっ… 着信あったみたいだ」 田端はケータイを操作した。 「おい!出ろよっ」 「わりい。気づかなかった」 「…まったく」 清水は小さく 舌打ちをした。 「こっちは 準備万端だな。風の方向を確認しろ」 「わかった」 清水は時計を見た。 「あと…34秒か」 清水は 車から降りて後ろのドアを開けた。 片手に毛布を持ち、 ゆっくり目標へ行く。