『こちらです。』
"どうぞ"といって大竹さんはドアを開いた。
『ありがとうございます。…失礼しま…『南ちゃん!!!♪』
私が部屋に入ったとき誰か若い女の人が思い切り抱きついてきた。
…え?ここのお嬢様…?
抱きついてきた女性はとても若々しく綺麗な顔立ちをした人だった。
『あ…あの?』
『奥様。成瀬様がお困りになられてますよ』
あれ?
今奥様って……奥様!?!?
お母さんの親友ってこの人!?
若すぎでしょ!!!!!
『あら?ごめんね?私高崎花蓮(タカザキカレン)。南ちゃんのお母さんの親友よ。気軽に花蓮さんて呼んでね♪』
『は…はい』
高崎花蓮てなんか聞いたことある名前だなあー…
『奥様は上奏学園の学園長ですよ』
大竹さんが親切に教えてくれた。
上奏の学園長……だから聞いたことあるのか!!!
上奏学園というのは私が通っている学校で初等部から高等部まである私立の学校だ。
学校とは思えない広さと施設、進学率の高さで有名で結構人気だったりする。
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