弘さんは護衛の人たちとソファーに腰をおろした。




「おそらく高城組(タカシログミ)の仕業だろ。家まで来るとはな」


「昼間の事務所の発砲も高城組で間違いないでしょ」




事務所にも発砲されたの?


だから今日の弘さんはいつもと違ったんだ。



あたしは妻なのに何もしらなかったなんて…。




「ああ。とりあえず、家を固めろ。女と子どもがいるんだ。これ以上手出しさせるわけにはいかねぇからな」


「はい」