「雪乃、荷物はまとめたか?」


「はい」


「組のやつが来るから荷物を運ばせる」


「はい」




あたしは荷物の整理をしていた。



そして、組の人がきてくれて少ない荷物を車に詰め込んだ。




「雪乃…別れるのが寂しいのか?」


「分かってるんです…仕方ないって……マリアのためだって。母親と暮らせるようになったんだから喜んであげたい」