弘さんを苦しめたくないっていう思いはあたしも同じ。





「だからリナ、ふたりの秘密にしておこう」


「………はい」





秘密は嫌だけど、弘さんを傷つけたり苦しめたりしたくない。



それに今は入院中なんだから余計に気苦労をかけさせたくない。



沢木組長はあたしの肩をポンポンとして帰っていった。