「いいよ」

彼の言葉を遮って、私はあきれながらも

それを彼に悟られないように、にこやかな笑顔を作る


「え?いや、ごめんあの休憩っつうのはさ...」

「ホテルでしょ?」

思惑通りの、悩まし気な顔を作れたと思う


軽い女だって私に興味をなくすなら


それでも構わない



だけど私はもう知ってる


簡単にやれるって分かったら


男はまた会いたいって言う


それでいい


自分が本気にさえならなきゃ




寂しくも苦しくもならない