【短】『鏡』


ただ、欲しかったのは『絆』だった。

声も覚えていない母さん。

そして、いずれ母さんと同じ運命を辿ると感じていた父さん。

二人との『絆』が欲しかったんだ。

もう二度と会えないとしても、決して切れることのない『絆』が。

「過去の科学者たちの『暗黙の規則』の理由に、今になって気づくなんて・・・遅すぎる」

父さんと母さんは気づいていたのだろうか?

『暗黙の規則』の理由に・・・。


ドウシテ『アンドロイド』ヲ創ッテハイケナイノカ