一生懸命伸ばした手をりぃ君が掴んでくれた。

強く握り返してくれたと同時に、視界がりぃ君でいっぱいになった。


気づくと仰向けの私に覆い被さるようにりぃ君の身体が上にあり、押し倒されていた。


視線をそっと合わせると、眉間に皺を寄せて顔を少し歪めたりぃ君が目に入る。


なんでそんな表情してるの?

なんでそんな辛そうな顔するの?


「りぃ……君?」


名前を呼んでも反応してくれない。

上から私を見下ろすりぃ君の頬に、そっと指を滑らせる。


すると、ピクッと反応をみせたかと思うと、

噛み付くような激しいキスをされた。