「颯、……叶先輩のこと、ですよね?」


颯汰郎と関わるようになってから、その人気を前よりも一層強く感じていた。

彼は本当に人気者だった。

誰からも好かれ、たくさんの人に慕われ、その注目度は抜群によかった。



明るくて、楽しくて、優しくて。


そんな颯汰郎が好かれるのは、当たり前だよね。


この人たちもそうなんだろうな。

きっと颯汰郎が大好きなんだ。


少しでも颯汰郎と一緒にいたくて、だけど人気者の颯汰郎を独占するのは難しい。

だから、みんなで分け合ってたんだよね。

颯汰郎と過ごす数少ない時間を。



だから許せないんだね。


私が彼の傍にいることが。