そんな私の気持ちとは、無関係に周囲はどんどん変化して行く。

望む望まないに関係なく、時間が進むということは環境も変わるということ。



良くも、悪くも。





「ちょっと、いい?」


ああ、ついにか。

ついにこの時がきた。


「……はい」



昼休み、屋上に行くために教室を出た瞬間、待ってましたとばかりに絶妙なタイミングで呼び止められた。

顔は知らない。

だけど、履いている上履きの色からすると3年生。

派手な格好の女の先輩3人に囲まれていた。